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追突

小説

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追突2

私が、電話のバイトをしていた場所は、都内の新宿御苑辺りのHビルというビルの中でした。主に異性とのおしゃべり相手でした。言い忘れましたが、私、田所の性別は女であります。

また、そこの電話のバイト会社では、普通の会話コースとアダルトスペシャルコースに分かれていて、私はその両方をやったり、片方だけだったり、その時期や状況によって様々な形で電話のバイトに取り組んでいました。

そんなある日のこと、いつものように電話でお客の会員の男性と会話をしていますと、何人か当たったうちのある一人の男の声を聞いて、私は思わずハッとしました!それには、訳がありました。その声は、よく聞く声だったからです。そう、その声は、今、バイトをしている電話バイト会社の上司のある一人の声にソックリでした。なので、私は、真面目に内心、“これってセクハラじゃないの!?”と思いました。まず、それが一つ目のトラブルでした。

それから、その“こいつに違いないと思った上司”が頻繁に私の電話バイトの会話に飛び込んできて話しかけてきて嫌がらせをするんです。それも、殆ど毎日のようにその行為は繰り返されていました。それこそまるで性質の悪い病気に取り付かれた患者のように、何度、電話を途中で切って逃げても―その電話バイトの会社は、あまりに性質の悪い客だったら途中で電話を切っても良かったのです―その上司は客になりすまし、“客なんだから、きちんと相手しろよ!”って態度だったんです。声が何しろ、“ソックリそのまま”でしたからね。まず、間違いないと思うんです。こっちとしては、ハッキリ言って“セクハラはやめろよ!”っていうのがあの時の本心でした。

その電話バイトの会社のバイトが終わって帰りに、受付のある階に寄って、毎回、バイトをするたびごとその日のバイト料の清算をしたのですが、その時、受付の後ろの方に席がいっぱいあって、そこにたくさんの社員さんや上司さんが待機していたのですが、たいがい、いつもそこに、その声がソックリの怪しい上司がいたので、帰りに受け付けに寄ると必ずといって良いほど目が合っていたのです。

すると、その上司が私の顔を、小馬鹿にした感じでチラリとすごく厭らしい下品な目つきで見るんですよね。そのたび、全身に鳥肌が立ち身の毛がよだちました。ハッキリ言って、その上司の外見もあまり好みのタイプではありませんでした。いえ、大嫌いなタイプでしたね。そういう大嫌いなタイプに、例え金になったとしても、毎日のように話しかけられたら、そりゃ、ゾッとしますよね!話の内容だって下品そのものでお下劣で、卑猥そのもので、とても改めてお話できるような内容の物ではありませんでした。

あの時、自分はつくづくついてないなぁ~!と思いました。それでも、仕事だからと思って何とか耐え忍んでいました。

でも、やっぱり、我慢にも限界がありますよね。私も、とうとう仕舞いには、そういう境地に達してしまって、電話の最中でも、「お前なんだよ!またかよ!」と言ってしまったり、「お前、毎日、毎日、ワザとかよ!」とか言ったりして、耐え切れずに突然、電話をガチャぎりとかしておりました。

それで、結局、その上司とどうなったかと言うと、何しろ、証拠がない、その上司にソックリな男のお客の声を録音して声紋でも取らない限り、ハッキリとした証拠なんてでないですものね。ですから、証拠がないまま、バイトで、その声に出会うたび、ゾッとしたり不愉快になっていました。

もちろん、そんな状態だったから当然、バイトの転職を考えていましたが、何しろ、その当時は、電話のバイトが廃れて来ており、年々、ネットのチャットとかメッセンジャーや出会い系に男性の客が移行している時期だったので、バイトを変えるなら、どうしてもチャットが出来ないとならないのでした。なので、私は最初にも書いたとおり、必死でネットカフェで、無料タイピングソフトをダウンロードしてタイピングの練習をしていたのでした。さらに、ゆっくりでもいいからとたまに試し打ちでチャットにも入ってみました。最初は、人差し指でユックリと一づつパソコンの入力ボタンを押してましたね。

それも、これも、一日も早く、今の忌まわしい環境から脱出して新天地に向かうためでした。とにかく、あの上司のオゾマシイ声から一日も早く逃れたかったのです。あの悪魔のようなセクハラ上司から一刻も早く逃れたいという一心で毎日を過ごしておりました。一生懸命その活動をしている時に、少し前にお話したあの、“不気味な浅黒い面長の男の顔”が、気づけばいつも背後や周囲に出現していました。

彼らが一体何者なのか、そして何のために現れたのか?そして、誰の差し金なのか、私には、まったく皆目検討もつきませんでした。だけれど、それは確実に私の周囲や背後にジワジワと忍び寄り、私の人生を大きく支配し真っ黒な暗雲のようにスッポリと私を包み込んで行ったのでした。また、その男達の“不気味な浅黒い面長の目のギョロッとし顔”は大変個性的で特徴がある顔立ちですが、実はその顔は先にお話した問題のセクハラ上司の顔にとてもよく似ていました。

ですが、私はその時は、直接その輩が、問題のセクハラ上司の差し金だとは露とも思いませんでしたし、関連付けることもなかったです。何故?と言われても、ハッキリとした証拠がないからというのが正直な意見であります。それともう一つは、いくらなんでもそこまでやるか?という疑問もあったからです。だって、たまたまポッと電話バイトの会社で出会ったくらいで、果たして、ずっとストーカーを雇ってまで追いかけて来るだろうか!?と思いましたからね。また、たかが、電話バイト会社の一上司がストーカー屋を雇えるほどお金があるのか?とも思いましたね。

そして、その当時、私は、いつも仲の良い友人と行動を共にしていたので、別行動を取っている合間の時間にネットカフェに通い、早くチャットに参加できるようにタイピングの訓練に励んでいたのであります。一心不乱に夢中になって、パソコンのキーボードのボタンを打っていると、周囲の騒音や外野のことはまったく気にならなくなり、何も他のことは見えなくなっていたのは確かでした。

正直言って、ネット文化になってバーチャル空間が出来てからというもの、リアルでうまくいかない理想のタイプでも中に閉じ込めて無理やり近づけば付き合えるって考えの連中がすごく増えていると思うんですよね。バーチャルの仮想空間の中だったら、顔を見られる心配もないし、声だって聞かれない、だから、別の人間になりすまして騙して近づくこともできます。なので、リアルで一度断られたり、思いっきりひどい口ぶりで自分を捨てた相手にも、相手さえそこへ来るならもう一度別の人物になりすまして再び出会うことができる。また、バーチャル内でそういうシュミレーションゲームに嵌っていて、流行っていました。そして、それは今、現在も、そうかもしれません。

今、思うと、そういうことが大きな原因になっていたと思えるんですよね。まあ、そのことが全ての原因だとは言い切れませんが。

でも、ここで大きな問題が起きてきます。

それは、何かと申しますと、その再会を望んだり引き合わすことをするのは勝手ですが、不本意な相手を無理やり中に閉じ込めてお互いが誰だか分からない形で引き合わせて、ストーカー屋や嫌がらせ屋を依頼した人物だけが誰と誰が閉じ込められていて、どのアバターが誰と分かっているのはちょっと不自然だし、閉じ込められて見世物にされている側からしたら迷惑この上ないし、精神上にも良くないですよね。

もし、偽善という言葉があるならこの現象のことを言うのだと思います。

テレビの番組や映画や、アニメや動画の作品では、しきりに誰と誰が今接近中を言いたげな放送とか報道を流し続け、実際はバーチャルの中では連絡交換をしたり、しようとすると不気味なこと―爆発、火災、急な地震など―が起こり、バーチャルの中でも見えない場所なのを良いことに証拠ない形で嫌がらせ屋のようなアバターがつきまとってきて、『お前、まだ連絡取っているのか?いい加減にしろ!』とか言ってきたり、表向きで言っていることと中で言っていることが180°違っていて、不可思議で不愉快この上ないのです。

また映画、ドラマ、アニメ、動画の作品など放送関係が絡んでくるのだから、少なからず、芸能界やアニメ、脚本を含めた業界が絡んでいるのは、まず間違いないと思いました。

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