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追突

小説

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追突1

私は、ずっと、そのことに気づかず、自分が今置かれている不幸は、すべて偶然だと思っていました。でも、実は偶然ではないということに最近になって気づいたのです。今まで起きていた全ての出来事が、何者かによる邪悪な陰謀や意図によって引き起こされていた現象や事柄だったことにようやく今、気づいたのです。そのある者の、陰謀や意図がゆっくりとだけれど確実に私(わたくし)の人生を蝕んで参りました。もしかしたら、こうしている今、現在もその陰謀は確実に私の見えない場所で一人歩きして、こちらに向かってきているかもしれません。そして、不幸は足早に訪れ、気づいたら自分の身の内に溜まって行き、その片鱗が全身のあちこちにこびり付いていたのです。

私、田所が、ある異変に気づいた頃には、全てのことが、手遅れになっていました。また、そのような状態に陥る前に知り合っていた楽しい愉快な仲間たちは、いつの間にか皆、全て消え去っていました。そういう状態になってしまったのも全て自分の不手際だと思うと共に、全ては、あの男、あいつに会ってから、いえ、会う前から、あいつの方は自分のことを何かのきっかけで知って、ずっと観察し続けていたのだと思います。

自分では気づかないで他人の恨みを買ってしまうということはよくある話ですが、まさか、世界の違う人間に恨みを買うとは誰しも思わないでしょう。その、まさかの目に、私は遭ってしまったのでした。

私が、暇で退屈な日々を過ごし、何もすることがなくて、毎日のように街中を当てもなく彷徨い歩いていた時のことです。たまたま、街中で見かけた、お洒落な喫茶店と一体化しているモダンなネットカフェに足を運んだ時に全てが始まったと言っても過言じゃないと思います。


ネットカフェの中に入り、私が選んだ個室で、パソコンをチャカチャカと弄っておりましたが、中々操作方法が分からず―当時私は、パソコンの使用方法がよくわかりませんでした―店員を呼びつけ、操作方法を聞いたり、代わりに途中まで操作してもらっていました。そして、試行錯誤したあげく、ようやくパソコン操作の方法を飲み込むと、たどたどしい手つきでパソコンの文字ボタンをゆっくりと確実に指で押しサイトを閲覧したり、文字を入力したのでした。

私が、パソコンを覚えたての時、一番、ネットで遊んだのが、ゲームでした。特に、“Shockwave”というゲームが私のお気に入りでした。当初は、毎日のようにやってましたね。私が、“Shockwave”の中で一番気に入っていたゲームは、同じ絵柄が縦、横、斜めに3つ揃うと、消えてなくなり、その法則にそってどんどん同じ絵柄のコマを消していくと、どんどんレベルアップしていって点数が上がって行くという物でした。私は、このゲームが大好きで―ゲーム名は残念ながら忘れてしまいました―現在は残念ながら2010年の1月31日を持って、“Shockwave”ゲームはなくなってしまいましたね。><その他にもパズルだとかカラフルな恐竜の卵に爆弾をぶつけて消して行くという大変愉快で楽しいゲームもあり、それももちろん、大好きでした。

しかし、最初の頃、あんなに好きだったゲームも飽きてしまい、することがなくなってくると、ゲームが好きだった頃から、夢中になって閲覧していた、大好きな占いのサイトを何時間も飽きずに閲覧したり、実際に自分でも占えるコーナーも多いので占って遊んでいました。私が好きな占いは、星占い、タロット、易、四柱推命、六星占星術などです。などというと、他にもあるということですが、ともかく占いは小学生の頃から大好きなので占いと名前がつくものは何でも大体、好きなのでした。

私が、小学生の時に本屋で買ったトランプ占いの本は、ジョーカーも含めて占える内容の物が多く、よく気が向くと、その本を片手にトランプ占いをしたものでした。トランプをよくシャッフルしてカットして手に持ち、裏側に向けて一枚づつカードを捲り、ダイヤの9がスペードの9より先に出てくると願いが叶うという簡単な占いがお気に入りでしたね。

その他にも、たくさんの種類のトランプ占いがあり、毎日のように、とっかえひっかえ色んなトランプ占いに挑戦しまくっていたのが昨日のことのようです。また、それから何年か経ち、社会に出てるようになり、大人になると、もっと専門的な難しい占いの本を読むようになりました。トランプがもっと進化した感じで、トランプの原型ともいえるタロットカードによる占いの本がその一つの例ですね。

他にも難しい占いの本はたくさんあります!中国古来からの有名なよく当たると言われている占いの四柱推命の本もよく読みました。これは、実によく当たりますよ!私は確か日柱に冠帯と食神という星を持っています。冠帯という星は大変元気の良い元服の意味を持った星で、食神という星は確か、一生衣食住に困らないという意味の大変有難いご利益のある星ですよ。冠帯という星の意味に関してですが、私は大人しいようで勝気な面が強いので当たっていると思います。また、食神という星に関しても、毎日ご飯をきちんと食べれているからこれも当たっていると思います。

そして、最初にも話しましたが、易や星占いも大好きです。なので、ネットで占いコーナーを閲覧する時は、これらの無料占いコーナーをチェックし捲くっていました。もちろん、現在においても気が向けば、その類のサイトを閲覧していますよ。

また、占いの他にも魔術も好きで、過去に通信教育を受けていたことがあったので、その辺のサイトもよく見ますね。まあ、比較的自分は趣味は多い方なので、時間を潰す時に苦労をすることはあまりないですね。いつでもどこでも、ネットさえあれば、何時間でも平気で暇を潰すことが出来ますよ!

そんな訳なのですが、ネットが流行りだしてから、最初のうち私はパソコンを持っていなかったので、もっぱらネットカフェで、パソコンを弄るのが日課になっていました。毎日真昼間から、ネットカフェを利用できるのだから、それほど裕福なのかというと、別にそういう訳では、ありませんでした。私は、何年も前から、飲食店や接客やその他簡単なバイトを繰り返し、結構、蓄えがあったものですから、その蓄えからお金を捻出し、ネットカフェ代金にしていたのでした。

そして、またある日のこと、いつものようにネットカフェでゲームを興じている時のことでした。何やら、後ろで何かの気配を感じた物ですから、ふと振り返ると、私がいまいるネットカフェ内の個室の後方、斜め後ろにある壁の影に、不気味な浅黒い面長の男の顔が見えました。男は一人ではなくもう一人か二人いたと思います。つまり、複数の男が、この時私の背後にいて、私の行動をじっと観察しているようなのでした。

私は、当然のことですが、一瞬、ゾッとしてしまい、我が目を疑いました。そして、一体、何が目的でこのような不気味な行動を取るのだろうと思案にくれました。しかも、その複数の男の顔はどれも一度も見たことがない顔でした。つまり、まったく初めて見た、見知らぬ男の顔だったのです。なので、知らない赤の他人が何故こんなにもギョッとした―馬面で目が大きいので、それが異様で、そのような表情に見えたのです―目つきで人の行動をジロジロと眺め回しているのか訳が分からなかったからです。私は次第に、何か目に見えない複雑な人間模様のからくりに巻き込まれているのではないかと真剣に考えました。

必死で無視してパソコンに、また向かい、今やっているゲームを終了してから、前々から、やりたいと思っていた、メールボックスの宣伝コーナーで見つけた仮想空間のチャットに参加するために無料タイピングソフトをダウンロードしてタイピングの練習を開始しました。実は、昔から、電話代好きっ子で、電話の会話のバイトとかもよくしていたのですが、その電話のバイトであるトラブルが起きてから不気味なことがずっと続いていて電話が怖くなったので一日も早くチャットを覚えて電話から脱出しようと思ったいた矢先だったのです。

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